深いラフの打ち方について!
こんにちは♪
吉祥寺ゴルフ倶楽部の前田です。
前回の富士桜のラフをご覧になったK様からご質問をいただきました。
『このラフからの脱出法は?』
では、お答えいたします!
ラフからの脱出については、雑誌などでも取り上げられていますが、ラフはラフでも『トーナメント仕様』となると話は変わってきます。
一般営業のラフとは違い、この『韮』のような長さのラフとなると、平均的な一般男性の力では長いクラブを持ってしまうと、まず脱出すらできないでしょう。
となるとピンまでが何ヤード残ろうと、9番やPWなどショートアイアンでフェアウェイに脱出することが最優先となります。
長いラフでは順目であっても芝の抵抗が大きく脱出にはかなりのパワーが必要になりますし、芝の噛む量から考えてもスピンは望めず、飛球をコントロールすることは困難で、グリーンを狙う又はグリーンに止めるショットは一か八かの確率となるでしょう。
ラフは一定の長さを超えてしまうと『フライヤー』もしません。計算できない不安定なショットではマネジメントできないので、大人しくすぐそこのフェアウェイに出して『次のショットを頑張る』ことに作戦を切り替えると良いでしょう。
そこで、この深いラフからの打ち方は….
①無理をせずショートアイアンを持つ。
②ラフの抵抗が大きいので短く強くグリップする。
③かなり高い確率で左に飛ぶので少しフェースを開いて構える。
④テークバックはコッキングを入れコンパクトに抑える。
⑤とにかく大振りしない。
⑥インパクトはクラブを横から入れず鋭角に入れる.。(そもそも鋭角に入れるために短いクラブで打つ)
⑦鋭角に入れると芝の抵抗を最小限に抑えられる。
⑧距離が稼げなくても凹まない。
⑨『そもそもそんなもん』と割り切る。
⑩深いラフからクラブを力一杯振った後は、次のショットも力が抜けないので、強振してグリーンをオーバーする確率が上がります。左打ち(右打ちの人は)の素振りなどをして、体をニュートラルの状態に戻すこと。
K様、いつもありがとうございます。
もし剛毛のラフに遭遇した場合はこんなイメージでプレーしてみてください。
余談ですが…
そもそもトーナメントは…
『フェアウェイから打った球はグリーンに止まるように』
『ラフから打った球はグリーンに止まらないように』設定しています。
要するに『フェアウェイに打てた選手』と『曲げた選手』との『差』を作り、ラフに入ったらペナルティを払わせるということです。
そうしないと『球が飛ぶ選手』だけが有利になります。
日本でもナショナルオープンの『日本オープン』では、フェアウェイとラフの差を強烈に作ります。
このことから日本オープン歴代優勝者は飛ぶだけの選手はいません。14本のクラブをフルに使い『飛ばなくても最もゲームをコントロールした選手』がトロフィーを手にできるということですね。