アプローチショットを考える
こんにちは前田です。
今回は『アプローチショット』についてお話ししましょう。
パーオン率を上げれば安定したスコアに繋がることは分かっていても、実際のところなかなかそう上手くはいきません。
ツアープロでもパーオン率が70%を超えてくるとショットメーカーと呼ばれます。
さらに75%に近づけばツアートップクラスです。
しかしアマチュアゴルファーのパーオン率は、コンスタントに70台を出すシングルプレーヤーで約40~50%、平均スコアが100前後のプレーヤーでは20%を切ると言われています。
20%を切るということは、18ホール中3ホールもしくは4ホールしかパーオンしないということです。
ということは…
アイアンショットをたくさん練習するよりも、グリーンを外れた場所からピンに寄せる練習をした方がより『合理的』と言えますよね。
例えばPAR4のミドルホールを『どうせ2打で乗らないから3打目をどう寄せようかなぁ…』とティーインググランドで思えるかどうか。
この思考になれば、あなたは100を簡単に切ることができるでしょう。
全ホール、パーオンではなくボギーオン。2パットでホールアウト。
アウト45+イン45=トータル90
勢い余って90も切りそうですね!
アマチュアゴルファーの中にもこんなタイプのゴルファーがいます。
ロングホールのティーショットでドライバーを打ったら林の中。2ndショットはフェアウェイへ出すだけ。3rdショットも大きく曲げてグリーンに乗らず。そしてアプローチを寄せてナイスパー。
あっちこっち行って知らない間にパー。
アプローチが上手い人はこんな魔法のようなゴルフを展開できるのです。
『アプローチを寄せるからボールは曲がってもいい』と、ティーショットを打つ前からこんな思考です。
こんななんとも羨ましいアプローチ巧者ですが、皆んな最初から上手かった訳ではありません。
常にグリーンに乗らないからこそ、寄せがどんどん上手くなったのです。
そして、そんなアプローチ巧者は皆、地味な練習が一番大切なことを理解しています。
そこで地味練の代名詞ともいえる『1ヤードチップドリル』をご紹介しましょう。
◯使用クラブは7番アイアン
◯ボールを置いて1ヤード先にTEEを差します
◯スタンスを狭くして立ちボールはスタンスの真ん中
◯クラブをゆっくり動かしてボールを打ちます
◯打ったボールのファーストバウンドが差したTEEの横に落ちるように振り幅を整えます
この練習では、クラブをなるべくゆっくり振るように練習しましょう。
慣れてくると左右対称の振り幅で等速に振れるようになります。
そうなると何度打ってもTEEの横に落とせるようになり、打ったボールを同じ場所に止められるようになるでしょう。
これが『アプローチの基本』です。
まず、これができないとアプローチ上達にブレーキがかかります。
日本ではアプローチ練習をSWから打たせるレッスンプロがいるようで…
そんなことを信じるから、アプローチ=SW のようなアマチュアゴルファーが沢山いて、皆んな転がしができなくて困っています。
指導者失格ですね。
ゴルフの基本は『転がし』です。
『上げる』ではありません。
転がすから寄るし入ります。
これを理解しておかないとこの先苦労します。
どこかで躓き、また戻ってやり直すぐらいなら、最初からこの練習(転がし)をやるべきです。
そして7番アイアンをマスターすれば、次は8番、9番、PWの順番で練習しましょう。
アプローチは転がるクラブから練習していきます。